
スムーズなフォームを身につけることは、無駄な動きをおさえるだけでなく、音にも深く影響してきます。以下、主要パートの「スネアドラム」「ハイハット」「ベースドラム」の叩き方をご紹介します。
スネアドラム
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肩の力を抜き、打面から1センチ程度離した状態で、スティックが打面の中央にくるように構えてあげる(ホームポジション) |
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肩→肘→手首の順にスティックを上へ持ち上げ、
そのままストンと力を抜いて落としてあげる。 |
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叩いた後は状態がホームポジションにくるように打面から1センチ程度のところまで戻してあげる |
スネアドラムのポイント
- 叩いた後は手首がお辞儀をしないように気をつけよう。
- ストンと力を抜いて落とす感覚をみにつけよう。
※あまりスティックで打とうと思わないこと。無駄な力をかける原因となります。
- ムチを打つかのような、しなりあるフォームをイメージしよう。フォーム2のときに、手首のスナップを使って弾みをつけてあげると、音にキレが増します。
フォームとポイントを確認しながら、下記に書かれた手順で練習してみましょう。
ハイハット
スティックのショルダーを使う
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スティックのショルダーを使って叩く方法と、チップを使って打つ方法があります。左足によるしめる具合によって音の感じも変化するので、色々試してみましょう。 |
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スティックのチップを使う
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ここでは、左足でしっかりハイハットを踏んでキッチリした音で練習してみましょう。
ベースドラム(バスドラム)
ドラムの中でも最も口径が大きく、低い音が鳴る楽器がベースドラムです。大きな口径だからといって、強い力で叩く意識をもつ必要はありません。人の足の力は、腕の7倍程度力が強いと言われているので、自然な力のかけ方でバランスのいい音が鳴るようにできています。上手に足の重みを利用して叩いてみましょう。
ベースドラムはペダルに足の力を伝えて叩きます。
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ペダルの上に足をのせて、力を抜きます。 |
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股の付け根あたりから股を持ち上げてかかとを少し浮かせてあげます。(つま先はペダルのプレートから離れないくらいの距離) |
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そのままつま先に向かって力を抜いていく感じで足をストンとおとしていきます。 |
ベースドラムのポイント
基本の動きは腕を振るときと同じです。ビーターが打面をヒットする瞬間に、つま先にクッとわずかな力を加えてあげると音の輪郭がハッキリしてアタックのきいたキレのよい音になります。
足を持ち上げたときに腰が安定せずうまくいかない人はホームポジションで椅子に座ったままの状態から足の位置はそのままに、腰から立ち上がってみてください。自然と足先に体重がかかり、音が鳴らせると思います。
フォームとポイントを確認しながら、練習してみましょう。
ベースドラムのフォームに、ハイハットとスネアドラムのフォームを入れてみます。
各楽器の音の重なりを確認しながら、進めて下さい。
このリズムフォームが8ビートの基本になります。確実にマスターしましょう。
フォームが大切なワケ
車で例えるならば、ハンドルにしてもアクセルにしても、適度な”遊び”があるからこそ快適でスムーズな運転ができるわけですが、ガチガチにロックしたハンドルやアクセルでは快適な運転はとてもできません。 ドラムのフォームにおいて”遊び”の空間を作って動きに余裕を持たせてあげることは大切な要素のひとつなので、できるだけ関節などテンションのかかりやすいところには柔軟性をもたせるよう意識してください。 スティックと打面にわずかな隙間をつくってあげるのも、そういった遊びの距離をつくるためです。